うつ病の治し方・症状・接し方が分かる!

子供のうつ病自殺への学校などでの対処上の注意

子供のうつ病で、不幸にも自殺が起こってしまったとき、学校では生徒に呼びかけたり、教育したりします。また昔は、そのことに触れないで済ますことも多かったようです。

ところが、学校などで自殺があると、すぐ「いじめが原因で自殺」と短絡的な結びつけをしやすいマスコミが取り上げるため、学校が外向けのアピールとして、校長・教頭先生の記者会見、学生・保護者などへの説明、再発防止のための心のケアをするというパターンができてきたようです。

反応すること自体は大変良いことなのですが、ところが、この分野では、確立した方法論がまだ普及していないため、学校の責任者も従来の発想からのコメントしかできません。その代表例が「命を大切にしてほしいと訴えた」というものです。

しかし現実は、「命を大切にしよう」は、客観的に的外れの対処なのです。
そして、それだけではすみません。残された人々にとってこの発言は、さらにマイナス効果をもってしまうのです。

家族や仲間が自殺で亡くなったとき周囲の人は大変ショックを受けますが、特に大きなショックを受けるのは、その時たまたま「うつ病状態にある人」です。

その人は今回のことに関わらず、すでに「死にたい」気持ちを持っています。連続する自殺を避けるため、本当はこの人への対処を目的にしてメッセージを出さなければなりません。

ところが「命を大切にしよう」は、自殺を亡くなった人が選択した行為と理解してのことなので、その人の生き方全体を問題にしています。つまり「死にたいと思うこと」を否定しているのです。

すでに「うつ病状態」にある人は、症状として「死にたい」という気持ちを持っています。責任者にそこを指摘される当事者はどう感じるでしょう。自分でも「死にたいと思うこと」をつらく嫌だと思っており、うつ病の特徴として自責の念も強くなっていますから、「やっぱり自分が悪いからこう思ってしまうんだ」「校長の言うことはもっともだ。みんなそう思っている。もし自分か『死にたい』と打ち明けると、みんなは自分のことをいっそう嫌いになる」と考えます。

余計に苦しくなり、余計に誰にも話せなくなってしまうのです。

ですから、このような場合に責任者や家族が言うべきことは、

①亡くなった人のことに対して、自分もとても悲しいと感じていること。それで自分も責任を感じ、心と体をコントロールできないでいること・・

②自殺はほとんどの場合、うつ状態の症状であること。うつ状態は誰でもなる可能性があり、正しく休養・治療すれば治るのだが、今回は当事者の苦しい状態を支援できなかったことを残念に思う・・ということ・・

③どんな思いで亡くなったのかは、今後情報が入り次第、皆さんにも伝えるということ・・

④死にたい気持ちは、自分の心の中にとどめておくと大きくなってしまう。もし同じように苦しんでいる人がいれば、どうか誰でもいいので話をしてほしいということ・・

責任者や家族は、以上のことなどを話してください。


 

うつ病を治し、再発も予防するためには、生きる目的を見出す必要があります。 

生きる意味、生きる目的がしっかりできれば、 

毎日充実した気分で過ごせますし、
多少の失敗でも落ち込むことはなくなります。 

生きる目的を見出す方法は、以下のサイトが参考になります。 

参考サイト→ 生きる目的バイブル