男性のうつ病の傾向・症状・原因・治療

男性のうつ病の傾向・症状・原因・治療についての解説です。男性のうつ病の一番の原因は、多くが仕事関係になります。

特に中年期に多くなりますが、この年代は多くが職場内で重要なポストに就いたり、重要な仕事の内容を任される・・という年代の男性が多いです。

そうなると当然結果に対する責任が重く、また上司や部下の評価や見る目も気になってきます。

それに加えて、近年の組織は人事異動や転勤が多くなってきています。

うつ病の原因は「精神疲労の蓄積」なわけですが、それのもとになるのが「大きな変化」です。

昇進や重要な仕事を任される重圧に加え、さらにそこに転勤・単身赴任や配属替えなどが重なることがあります。男性の場合は女性に比べて転勤・単身赴任の率が多くなっています。

あまりにも大きな変化がいくつも重なってしまい、直後はやる気満々で意欲的に活動しているので気が付きませんが、重い精神疲労がジワジワ襲ってきます。

さらに、しばらくして新しい職場や地位で結果が出ない状況が続いたり、大きなトラブルが発生してくると「うつ病の引き金」が引かれ、うつ状態の症状に襲われることになります。

かと言って、うつ病を防ぐために中年男性であっても異動や昇進・転勤なし、というわけにもいきませんから、無理せず気負いせず、「まずは環境に慣れてから業績を考える」など段階を作ってあげると良いです。

また、そのストレスを発散するためだと言って、新しい趣味やギャンブル・お酒などにおぼれないように、なるべく新しいことを集中させないこと、変化を大きくしないことです。

また、家族や周囲もあまり期待しないで見守ってあげることです。くれぐれも「頑張れ」とか「期待してる」などと声掛けしないでそっとしておく、何か悩み事がありそうなら、一人にさせないで男性の話を聞いてあげるようにしてください。

 

うつ病を治し、再発も予防するためには、生きる目的を見出す必要があります。 

 

男性のうつ病が悪化する原因としては、「孤独癖」があります。傾向的には男性よりも女性の方が、うつ病にかかりやすいというデータがありますが、ただし、これは現実ではないかもしれません。

男性は頑固で自分の弱さを見せたくないので、誰かに相談したり病院へ行くことを嫌うから、データとして分からない部分があるのです。そしてこれが孤独癖になります。

前述した男性の「孤独癖」ですが、女性はわりと友人や姉妹家族で一緒に居て楽しいおしゃべりで発散したりするのですが、男性は特に中高年になってくると、よけいにそういうことをしなくなり孤独になりがちです。

男性の頑固な特性も影響しています。

そうなると、ストレスを発散するための多くが、お酒・たばこ・ギャンブルというところに行ってしまいがちです。女性も例外ではありませんが、最近は国際化に伴って外国人を通じて麻薬など危険なものに手を出してしまう人も多くなっています。

男性の場合は、プライドが邪魔してなかなか自分を「うつ病」と認めることができず、さらに通院も拒否する傾向にあります。

まずは、その男性の信頼を得ることが大切です。無理に説得したりせず、話や言い分を聞いてあげて味方になってあげることです。誰も信用できる人や話せる人がいなくて孤独になっていますので、まずはその心を少しほぐすような接し方をしてあげます。

そして信用が得られたら、通院やカウンセリングの重要性を根気よく説明してあげて、病院での受診をしてもらうことが重要です。

もちろん薬だけでは根本解決は出来ないのですが、抗うつ剤も使いながら総合的にプログラムを組んで取り組んだ方が、うつ病はしっかり治療できるのです。

 

うつ病を治し、再発も予防するためには、生きる目的を見出す必要があります。